問題の本質はなかなか解決しない

問題が起こる場合の多くは本質的な問題を抱えてることが多いと思います。本質的な問題を抱えてる場合、その成功確率は極端に下がります。何故なら成功までの道筋が細く、一つのミスでも失敗に繋がってしまうからです。しかもその失敗は大きく、それまでの努力が水の泡になったり、簡単に信用を失ってしまうこともあります。

例えば、高層マンションを建設してみましょう。基礎に僅かな手抜き工事がありました。10階まで立てたところで僅かなほころびが見つかります。しかしそれはイレギュラーな対策を少し加えると修復できました。そのように見えます。

その後、30階に到達します。10階で行なった手直しでまだ持ち堪えています。50階まで建設が進みました。明らかに様子がおかしいです。しかし無理やり補強して乗り越えたかのように思えました。しかしその補強は柔軟性を奪ってしまったため、10階のところでポキッと折れてしまいました。

淡々と書きましたが、こんなことを現実に起こしていたら大変なことになります。さて、どこが問題だったのでしょう?答えは簡単です。10階で気付いた時点で作り直しをしなかったことです。こんなに簡単なことを見失うこともよくあるわけです。

一体何故このような行動を選んでしまったのでしょうか?それはお客さんよりも目の前の仕事の成功か失敗かの方が重要視されてしまったからです。失敗の許されない世界が生み出す嘘。

失敗は無いに越したことはない。違います。失敗は無い方が怖いし、むしろ必要なものです。失敗していないモノづくりほど信用できないものはありません。失敗の役割は本当に重要ですね。


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