こんばんは。昨今、製造業では調達部門での無駄に注目が集まり、様々なサービスにより無駄を削減できる機会が増えてきました。
そんな中、私は機械を構成する部品購入において、納品時の梱包が過剰で無駄が多いと感じています。部品はそれだけではなんの価値も生みません。つまり最終ユーザーへの商品配達とは少し区別する必要があるのです。
部品を納入するメーカーさんは部品そのものが商品であり、部品を購入した客が最終ユーザーとなります。だから商品を最大限キレイに傷もなく届けようとします。当然といえば当然ですね。
今回はその意識を変えましょうという話です。
まず、梱包が無く最低限の部品判別情報だけが貼り付けられた状態でダンボールで納品されたら、実際にどれくらい問題が起きるでしょうか?形状や組み合わせ、取り扱いによりますが、それなりにリスクは感じますね。ただ、少々傷が付く程度は全く問題ない部品もあると思います。そのような部品の場合は梱包レスも良しとしたいですね。箱を開けて取り出したらすぐに次工程が始められます。
次に、大半の部品が該当すると思いますが、ダンボールに緩衝材だけを入れて、部品同士のぶつかり合いを軽減した状態で納品された場合、良品として届く部品、コレは本当に多いと思います。適切な量に適切な箱サイズ、これらをある程度クリアしていれば、不良品になりません。箱を開けて緩衝材の中から順に取り出したら次工程が始められます。
これ以上の梱包は過剰と考えられます。稀に高品質部品がありますが、それは必要性に応じて梱包されるべきと考えますが、一般的な部品は個別梱包は絶対にやめましょう。たったこれだけのことが実現できれば、個別梱包に掛かる時間やコスト、開梱する時間とコスト、開梱者のストレスや疲労も改善されます。
梱包する当たり前を個別梱包しない常識に変えるだけで大きな効果を生むことは明らかです。梱包から開放され、不必要な工程を削減することが現代の製造業に必要であり、日本が世界と競争する力を得るヒントにもなると思います。
明日から過剰梱包は積極的に無くしていきましょう!
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