こんばんは。仕事において、言葉よりも大事なものはあるでしょうか?誰とどんなコミュニケーションを取ろうとしても、何を伝えたくても、何を知りたくても、その手段のひとつに必ず言葉が含まれます。その言葉は、伝える側、伝えられる側に共通する意味を持ちその言葉を使うことで理解に至るわけです。
では、共通の意味を持たないで会話をするとどうなるでしょうか?
ありがとう→なんて失礼な奴だ…
その赤いリンゴ取って→レモン取るなよ…
走らないで進んで→それ、止まってる…
おやすみ→今目覚めたとこだけど…
こんな風に会話も行動もおかしくなります。それが仕事の場面で起こる。恐ろしい時代に突入してしまいました。
ある人はコミュニケーションが不得意でした。だからこれまで積極的に他人との会話を避けてきました。できれば話したくありません。と、堂々と言ってたこともあります。そんな彼は文章を書けば支離滅裂。資料は多重人格者に見える…聞いたことには直接返事をくれません。答えも得られませんし、こちらは疲弊してきます。
仕事における言葉には、一般的な言葉と会社独自の共通認識を可能とする言葉があり、そのどちらも正しく使える技量が必要になります。技量が身に付いていない状態でコミュニケーションを取れば、多くの誤解が生まれ幾度となく修正が必要になります。納期は遅れ利益も減少します。
これから先、AIと話す機会が増えます。ChatGPTもそのひとつです。彼らは勝手に誤解することは少ないですが人間が間違ったことを話せば、それを正として会話が続きます。この状況下において、きっとこのようなことが言いたいのですよね?と言葉とは違う正しい解釈をしてくれることはありませんがChatGPTを活用したFAQなどの開発状況を見ると類義語に関しては意味を集約し正しい解釈を推測する技術は発達してきているようです。
今後は人間の、或いは特定の人間の間違いやすさも学習し、会話の中でこの部分はこのように書かれていますが、本当はこのようなことが言いたかったのでしょうか?と聞き返してくれるようになりそうです(既になってるかもしれませんが…)
人間が不得意である記憶という分野においてAIは全て解決してくれるかもしれません。
私たちは、このように進化するAIと共に生きていくために、また、人間と人間がストレスの少ないコミュニケーションを取り、日本の生産性を上げるために、企業は共通言語の重要性にもっと目を向け確率と教育に力を入れる必要がありますし、個人はもっと言葉を意識して会話を続けていくことが大事だと思います。
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