社会に出て仕事を始めてから20年以上が経過しました。その間に非常に多くの経験をし、学んできました。しかし、時代は進み新しいものがどんどん出てくる日々において、仕事に関する知識を素早く更新し、最先端の技術を知り、それを活用し、進化を繰り返すことは本当に簡単なことではありません。
このような進化する社会において、変化の必要性に鈍感で、古き良き時代の成功体験に囚われて、進化に臆病になっている人が増えています。
それぞれが踏んだブレーキは、社会を止めることはできません。自分、或いは自分の周りに対しブレーキは利くものです。社会はアクセル全開で進み、自分はブレーキを掛けて置いてきぼりにされてしまう。少し遅れを取ると、悪循環が生まれ、更にブレーキは強まる。ブレーキを離すことを忘れてしまった人は、未だに昭和や平成を歩んでいる。その頃の成功体験を自慢気に語り、自分は正しい、現代は間違っているとでも言いたげに…
さて話を少し戻しますが、仕事に必要な知識というものは、膨大で、変化を繰り返しているため、それらの全てを知ることは不可能です。専門的な知識もさることながら、専門外、部門外の知識は尚更です。しかしながら、専門外や部門外の知識が無く、自分の役割を全うすることもまた不可能です。
設計など上流の仕事をしている立場としては、後工程の業務を知っていれば、効率の良い全体のフローに直結する設計をすることができますし、外注する業務に少しでも詳しければ、無駄や効率化のポイントを見つけることも、理想的な形を構築し目指すことができます。
逆に、専門外のことを自分の仕事ではないからと、避けて通り、他人任せにし、何年も何度も詳しく学ぶことをせず知識のないまま過ごしてしまうと、未来に向けた思考は停止し、ブレーキの踏み方ばかりが上達します。結果、当然個人も会社も成長しません。
広く浅く知見を広げ、必要に応じて深堀りする。新しいものを学び、新しい技術を最大限活用し、世界の競争の土俵にもう一度日本が堂々と立てる日を目指して、荒波に揉まれつつ、日々学び成長したいものです。言い訳せずチャレンジしていきましょう。
と、自分に言い聞かせて明日の仕事に立ち向かいたいと思います。
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